Girl's hands Doll編

高校生〜大学生

 

 

 
11.マスコット人形 (身長約12cm) 制作時期:高校2年
高校生になると急に完成度が高くなってきます。中3〜高1くらいの作品がないのはなぜ?と自分でも思いましたが、よくよく思い出して見ると、この時期はアニメのキャラクターやすきな歌に出てくる女の子を人形にしようとしていたのでした。でもうまくいかずに途中であきらめたり、できてもすぐ捨ててしまったりしたので残ってないわけですね。そして、悪戦苦闘の末、肩の力をぬいて、ボディにも自分なりの工夫をしたり面倒なところを省いたりして作れるようになったのがこの頃です。←の人形は、後ろに安全ピンをぬいつけてあって、学校にもっていくカバンにとめつけて持ち歩いていました。当時の友達にリクエストされて、これのひと回りちいさいものを誕生日にあげました。

12.ファッションドール
 (身長約20cm)
制作時期:高校生
図書館で見つけた、宮崎敬子さんの「手作りのお人形」という本を見て作ったもの。お花の名前のついたお人形たちがたくさん載っていて、キットも販売されていたらしいのですが、売っているのを見たことがないのです。欲しかったんだけどな。
この人形の作り方は、太い針金が足から頭まで貫通して入っているので、足元をしっかりさせればまっすぐに立ちます。
以来、私が作る小さ目の人形は、この作り方がベースになりました。
私はここでも凝ったことをしすぎて、サンダルに磁石を入れたりしています。レギュラーコーヒーのカンのフタを台座にして立たせていました。
高校生なのでファッションにもこだわりを持ち始めていて、当時はやっていた中国人民服の帽子を意識してたと思います。

13.おすわり人形 (座高約14cm) 制作時期:高校生
色々作って、周期的に以前見ていた本を見返したりするものですが、この人形も、中学生のときに買った米山京子さんのもう一冊の本を見て、ほとんど本のとおりに作ったものです。昔に比べて、ちょっとはうまく作れるはず、なんて思いながら。どれを作るかは、母に選んでもらいました。
でも、無心に本のとおり作ったので、あまり悩んだりしなかった分、かわいくできた割には存在感が薄いコになってしまいました。

14.紙粘土ロマンドール (身長約22cm) 制作時期:大学1年
大久保奈稚子さんの紙粘土のお人形は「ロマンドール」と呼ばれます。そして、このお人形は、ハンカチドール「萌亜」という本に載っていた作り方で作ったものです。、頭と胴、手足が粘土製で、腕と太腿の部分はガーゼの下着でつながっているという構造で、それなりにポーズもつけられるわけです。粘土はどうも苦手だったのですが、布の人形では難しい、顔や指などの細かい部分を作れるので、ようやく大学生くらいになってからチャレンジしてみたのです。服はハンカチ。実はこの人形を、いつ頃作ったか良く覚えてなかったのですが、服のハンカチを買ったのが、高校のときによく行った店だということと、そのときに買ったロマンドールの本の出版年、さらに↓のみなみちゃんを作ったのはこの人形の残りの粘土だったことから割り出しました。ちなみに、人形のイメージは、「Lady Daisy」(by谷山浩子)です。

15.「青い羽のおもいで」より 制作時期:大学2年
大学生の時の作品、といっても私が通っていたのは美大ではなく、総合大学の理工学部です。でまあ、2年次の一般教養で文学をとったところ、先生が宮沢賢治を中心とした講義をした関係で、本屋さんの児童書コーナーに足を運ぶことが多くなっていました。そうなると、昔読んだ本を読み返してみたくなり、「青い羽のおもいで」(立原えりか著)を探しました。あまりドキドキワクワクするような話ではなく、あまり子供にはウケなかったようで、当時読んでいたハードカバーの大きい本は絶版で、フォア文庫でかろうじて残っていました。私はこの物語全体に流れる静かな雰囲気が好きで、小学校の図書の時間はコレばっかり読んでいたのですが。あとから読み返してみても、このお話は、むしろ子供のいる大人に読んで欲しいような本です。
この女の子は、主人公「ひがし」君の妹の「みなみ」ちゃんが、もし10歳になって翼が生えてきたら、というところを形にしてみたものです。あらすじ書くと長くなっちゃうので、興味のある方は、本を読んでみてください。

16.もうひとりのアリス(身長約20cm) 制作時期:大学生
アリスです。でもルイス・キャロルのアリスではなく、谷山浩子のアルバムに出てくる、もうひとりのアリスのイメージ。
このレコードを買ったのは中学生の時で、その中の「鏡よ鏡」という曲はもっと前から知っていて、しかもキャロルの本は大学入ってから読んだという…だから「アリス」といえばこっちが先に頭に浮かんでしまうのです。
人形のボディは、平井澄子さんの本を元に作っています。この本に出ている人形たちは、布の人形なのにリアルな造形、しかもやさしいお顔!作り方も、今までの延長線でできるし。以前リアルなな人形作ろうとして失敗を繰り返し、あきらめてシンプルな人形ばかり作っていた折にこの本を見つけ、今ならできるかも?!と思ったのでした。
この本で感動したのが、顔の凹凸、耳、足の指。コレを自分でもやってみたくてこのコが生まれました。服はかなりイイカゲンに作ってますね。保存状態が悪かったので、白いレースがずいぶん汚くなってます。お顔や手足もヨゴレちゃってます。もっときれいだったら個展にでも持っていきたかったな。
今では創作人形の本もたくさん出版されているので、リアルなお人形、また作りはじめています。

17.ちびっこカウボーイ(身長約12cm) 制作時期:大学生
バンジョーといえは、真っ先に浮かぶのがちびっコカウボーイの歌ですね。コレ作ってるときは、ずーっと頭の中でこの歌が流れていました。女の子のつもりで作ったので、カウガールかな?
ちっちゃなバンジョーをもらって、人形はこのバンジョーに合わせて、あとから作りました。
このバンジョーはシルバニアンファミリーもので、赤いストラップ(ただのゴムだけど)も、バンジョーに付属していたものです。でも、どうみてもコレじゃ弾けない(笑)腕に針金入れて、弾いてるポーズはさせているんだけど、抱えるのがせいいっぱいでした。
人形がちっちゃすぎたかなとも思ったけど、シルバニアンファミリーの動物たちは、もっとちっちゃいですよねえ。でも、小さい分、靴が頑丈なので、このコはひとりでしっかり立つことができます。
帽子についている羽は、昔うちで飼っていたセキセイインコの抜けた羽です。めずらしい青緑色のキレイな羽だったんですよ。

18.クリスマスドール(身長約16cm帽子含) 制作時期:大学生
大学2年の冬に製作。バイト先のクリスマスディスプレイに飾りたいなーと思って作り始めたものの、結局イブの夜にやっと仕上がって、その年は一晩だけ家で飾られました。それからは、毎年ウチの狭い家のクリスマスディスプレイとして活躍しています。
はじめはお姉ちゃんと弟、というイメージがあって、大きさもちょっと変えて作ろうとしていたのですが、ボディの大きさを2種類作る時間が無かったので、結局同じ大きさになりました。でも出来上がってみると、ちゃんと姉弟に見えるから不思議。最初のイメージって強いんですね。
素材と作り方はほぼ↑のカウボーイと同じです。

19.チョコレート(身長約22cm) 制作時期:大学生
作った順番がよくわからなくなっていますが、このコが昔作った最後の人形です。
児童文学やらメルヘンやらにハマったあとは、何かのイメージをもとにした人形をつくりたくなってきて、この「チョコレート」以外にも
ピアノとかバイオリンとかイメージした人形の絵(というか図案)をたくさん書いていました。あと、歌とか小説とからイメージしたり。いつか作るつもりで絵をかいていたわけだけど、このあとはパッチワークや洋裁にハマりだして、お人形はここまでとなりました。
まさか10年後にまた人形作りが
復活するなんて、この頃は思っても見なかったけど。

 

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