ヘッドカスタム <ミス・アメリカ>



いかにもアメリカンな金髪美人、ミス・アメリカ。
同じトナー社のタイラーシリーズはアイペイント仕様ですが、この人はドールアイで
造型もとってもリアルなところが気に入ってるわけですが。

正面から見ると、植毛の生え際のラインがゆがんでいるのがどうにも気になって。
それに、顔は割と大人っぽいのに、ボディはむしろ少女っぽい感じ。

買った当初からいつかはカスタムしてみよう、と思っていましたが、
キットで作った少女っぽいレトロな服が、ちょうどこの人に
サイズがぴったりだったので、その服が似合うように、若返りカスタムに
挑戦してみることにしました。

ちょっと四角い顔をしていますし、服もレトロっぽいので、
目指すはオードリー・へプバーン!
私のカスタムの腕ではかなり高すぎる目標ではありますが、レッツトライです。

以下、カスタム過程。慣れない人にはグロテスクに見える写真も含まれますので
苦手な人は別ページへ。カスタム後の写真があります。

慣れてる人、大丈夫な人は↓へどうぞ。




まずデフォルト。
オールバックでなく横分け植毛だったら、ゆがみもあまり気にならないのに。
シドニーもそうだったけど、トナー社のお姉さんはリップがみんな真っ赤。



勿体無いけど植毛はカットして、後頭部を切り開いて内側から残った毛を引き抜きました。
金髪なのでクリーム色に着色してありました。



切り開いた内側。アイポケットは閉じてます。
以前、Living Dead dolls Fashion Victims2のカスタムをやったときと同じ。



ドライヤーで温めて、やわらかくしたところで内側からぐーっと押したりひねったりして、ドールアイをはずしました。
半球体のアクリルアイです。睫毛はドールアイに貼り付いてました。
でもこのアイは使わずに、別のラウンドアイを入れる予定なので、アイポケットはカッターでカットして
内側からドールアイを入れられるようにしました。


部分的にメイクを消しました。かなりガッチリ定着してたので、これだけ消すのも結構タイヘンでした。



そして、ブラウン系メイク。ローマの休日の頃のへプバーンの写真とにらめっこしてメイクしたんだけど、
やっぱり造型が大人っぽいので、なかなかイメージ通りにはいかないよー
リップはピンク系で。単なる好み。


 
ブラウンアイを入れてみた。
若返るどころか老けたような気がしたので、このあともう少しデカ目メイク風にオーバーメイクしました。


次は髪。
頭囲を計ったら6インチくらいのウィッグが合いそうだったので、市販の黒髪6インチウィッグを被せてみたんですが
どうもサイズもイメージも合ってなかったので却下、自作してみることにしました。



ウィッグキャップはいつもドール服の試作に使ってる肌色シーチングのハギレ。
この人専用になるから、伸縮する必要が無いので。
左側が縫い付けるウェフティング。
かなり前に買ってあった、人間用の部分ウィッグを解体したもの。
確か、シニョンのネットの周りをぐるっと囲むようなやつだったかと。
別の人形にちょっとだけ使って、その残り。



しかし、やっぱり人用のは固くて扱い辛かった。。私としては失敗。
ジェルで固めてみても、なかなか落ち着いてくれませんでした。
瓜と同じドールヘアを使えばよかったな。でも作り直す気力が無かったのでこれで。
へプバーンさんは、アップスタイルが多くて、しかも結構凝った結い方してるので
私にはとてもマネできませんでした。

と、メイクとヘアメイクはこのくらいで。

順番が前後しましたが、この人の首はこんな仕様でした。
実は、ボディから首をはずすとき、力任せに引っ張ったら首がミシミシっと。。。
ちょっとヒビが入っちゃったのでした。
頭はソフビなので、温めればパーツは抜き取れましたが。

でもこのままだと、どうしても顎が上がった状態で固定されてしまうので、
首穴を後ろ側にカットしてちょっと広げて、顎を引けるようにしました。


 
そして、頭をボディに付け直し、服を着せて髪もなんとか整えて、こんな風になりました。



ドールアイを少しサイドグランスにしたので、この向きが決まります。
普通、あおり角度の方が幼く見えるのに、この人は上目遣いの方が若く見えるかも。

正面。たくさん写真とったけど、これ一枚だけ、ほんの少しでもオードリーが感じられるかな。。

全身は別ページへ。

10.09.05up