「うさぎ展」

ねこ好きのannaがうさぎ作りました。

2002年8月12日(月)〜18日(日)

 と  で同時開催。

約50名がいろんなうさぎ作ってます。

 

出展作品

 

←「みけうさ」

(ひろそり展示)

 

「しまうさ」→

(too-ticki展示)

 

←それぞれ画像クリックで後姿など。→

<解説>

このうさぎの名前は、「ぴょん太」という。白うさぎのオスである。
ぴょん太の少し変わっているところは、ネコのように近所を散歩するうさぎだということである。珍しいので、近所でも有名なのである。 

ぴょん太の散歩は、いつも隣で飼われているネコの「とら次郎」と一緒である。 

2匹はとても仲が良く、とりわけぴょん太は、とら次郎に憧れていた。いや、正確にはとら次郎の茶色と白の縞模様に憧れていた。さらに、近所で色々な毛色のネコに会ううちに、ネコ自体に憧れるようにもなったのである。ぴょん太は、自分の白一色の毛色に、少々のコンプレックスを持っていた。
ぴょん太は、一度実験してみた事がある。
ある日近所の草むらで跳ね回っていた時に、草や小花の折れたところから色のついた汁が出て、自分の足の毛が変色しているのを発見した。 同じように自分の体全体を染めれば、ネコのような模様になれるかもしれないと思い、草むらを転げ回って草花から出た汁を自分の体 にこすり付けてみたのである。
しかし、そんな事できれいに染まる筈もなく、ましてや土も一緒に体についている訳で、まるで使い古した雑巾のような汚い色になってしまった。
ぴょん太がしょぼくれて家に帰ると、飼い主は待ち構えていたようにぴょん太をふろ場へ連れて行った。 ぴょん太が外で何をしていたかは、近所の人間によって大抵すぐに飼い主に伝わっているのである。 飼い主はぴょん太を丹念に洗い、ぴょん太はいつにも増して、真っ白になった。

ぴょん太はそれ以来、自分に模様をつけることを諦めたが、時折自分がきれいな三毛やとら縞になった夢を見るのである。
この編みぐるみは、夢の中のぴょん太を再現したものである。

※ このお話は全てフィクション且つ冗談であり、実在するうさぎや人間とは一切無関係である。